« 味噌作り4年目 | トップページ | 堺雅人さんと菅野美穂さん »

2013/03/20

花束

結婚したての頃、私の誕生日には、大きな花束を買って帰ってきてくれていた夫です。

花屋へ入り、購入した花束を、闇道とはいえ抱えて帰ってくる気恥ずかしさを思うと、

素直に嬉しかったように思います。

世間では、すっかり忘れてるとか、覚えていても何もしないという夫が多いみたいなので、

有り難いばかりです。


そしてある時、ネット注文という手を学ばれたようで、

帰宅途中にお店に寄る煩わしさや、持ち帰る気恥ずかしさから解放されたみたいでした。

その頃から、注文者は夫、しかし実際に手渡してくれるのは、

知らない配達のおじさんという、よく考えたら妙なシチュエーションになっています。


さらにもらう方も、やれ花束は花瓶に整えるのが面倒だとか、

すぐに枯れてしまって長く楽しめない、とか言い出す始末だから、

花束ではなく、そのまますぐに飾れるフラワーアレンジメントに移行し、

そして今回はとうとう、小ぶりの花束と小さなブリザーブドフラワーになりました。


花束には、お店の人の手書きによるひと言が添えてあり、

その筆跡が妙に男性っぽいものだったので、

印字にはない生々しさを覚え、少し物思いにふけりました。

そう、独身の頃の記憶がフッと出て来たのです。

まぁすぐに消えましたが、手書きの思わぬ効力ってありますね。

こんな事なら、主人が自分で書いてくれたらよかったのに、

とまた、不満ばかりを並べ立ててしまうのでした。


選んだブリザーブドフラワーはセールになっていて、

どれだけ得したかを、隣りで力説している主人がいましたが、

なんだか、私自身が処分価格の身であるという風に次第に聞こえ始め、

さらに、生々しい手書きのカードを手に、

細かな話しが耳に入ってこなかった誕生日の一幕でした。


« 味噌作り4年目 | トップページ | 堺雅人さんと菅野美穂さん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1630201/50858095

この記事へのトラックバック一覧です: 花束:

« 味噌作り4年目 | トップページ | 堺雅人さんと菅野美穂さん »