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2014/02/27

大雪と共にやってきた

しばらく病院に入り、俗世間から離れた生活を送っていました。

今回のオリンピックも記録的大雪も、私にとってはぼんやりと窓から眺めるような感覚で、

シンギュラーポイントに相応しい洗礼に、一身を投じておりました。


下半身麻酔をかけられ、不快感と恐怖心で気を動転させながら、その時を待っていました。

しばらくして何かググッと、ものすごく引っ張られる感覚が続き、

胃が引きちぎられると思ったその瞬間、

ふぅっとお腹が軽くなり、体内の子が取り出されたのが分かりました。

思わず「あぁ〜スッキリしたぁ」と言ってしまい、スタッフさんの失笑をもらう事に。

しかしこの世に出たての赤ちゃんは、すぐには泣かないものなんですね。

この期に及んでもなお、生存の心配が続くのかとビクビクしました。


ほぎゃーほぎゃーという、まだ人間のものとは断定できないような泣き声を耳にした瞬間、

反射的に涙が出て来て、これまでの想いが頭を駆け巡りました。

このような、言葉では表現しにくい、心を揺さぶられる瞬間は、

そうそうある事ではないんだろうな、とぼんやり思ったものです。

実際に、彼女の泣き声でうるうるしたのはそれっきりで、

次に耳にする頃からは、急かされている気分になったり、

うっとおしく感じたりと、ごくごく普通の現実が待っていました。


とはいえ、細切れの睡眠から目が覚め、小動物っぽい声を耳にする度、

夢ではなく本当に存在してくれているんだ、と改めて実感する毎日です。

多少の屈折も過去となってしまえば、人生のいいスパイスだったな、

なんて思える今日この頃です。

Photo
腰まで積もった雪の中、シャベル片手に道を開拓しつつ見舞いに来てくれた主人と、

麻酔が切れた激痛の中、一人でベッドから身を起こし、授乳室参りを繰り返した私と、

どちらが大変だったかを主張し合う、情けない争いをやってしまうのが
我が家流ですsad

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